
看護師2年目で転職は世の中的にアリ?辞めたいと思う理由や辞める前の注意点を解説!
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看護師2年目で転職をしたいけれど、「さすがに2年目は早すぎるかな…」と勇気が出ず踏みとどまっている人は多いでしょう。
看護師2年目は、1年目とは違った悩みを抱えやすく、辞めたいと感じる人が出てきやすい時期です。
本記事では、看護師2年目で転職を考えている人に向けて、転職のメリット・デメリットやおすすめの職場、転職を成功させるポイントなどについてまとめます。
後悔のない選択をして、自分に合った職場を見つけましょう。
看護師2年目の転職って大丈夫なの?
看護師2年目で転職を考えている人が一番心配なのは、「こんなに早く転職しちゃって大丈夫か?」ということではないでしょうか。
世の中的にみると、看護師に限らず2年目での転職は、やはり早い印象を与えてしまいがちです。「うちでも長く続かないのでは?」と思われやすい面はあるでしょう。
しかし、2年目だからといって転職が不可能なわけではありません。2年目は「第2新卒」の扱いになるため、採用需要はむしろ高いのが実態です。
実際に、看護師を1年目や2年目で辞めて転職する人は、毎年一定数おり、「2022年病院看護・助産実態調査」では、全国の正規看護師の10.3%が新卒で離職しているというデータも出ています。面接できちんと理由を説明できれば、2年目での転職も可能なのです。
【参考】:「2022年病院看護・助産実態調査」
看護師2年目の仕事における役割は?
2年目になると、1年目の頃より看護師の仕事に慣れ、できることも増えてきます。それに伴い、多くの患者さんを担当するようになったり、より重症度の高い患者さんを任されたりと、さらにステップアップした役割を担うようになるでしょう。
後輩となる新人看護師が入ってきた場合は、先輩としての役割も担うようになります。後輩の様子にも目を配り、身近な先輩として、相談に乗ったり励ましたりといった配慮をすることも必要になります。
このように2年目は、看護師としての自身のスキルアップとともに、組織の一員としての役割も求められるようになるのが特徴です。1年目とはまた違った難しさを感じやすい時期と言えるでしょう。
看護師2年目で辞めたいと思う4つの理由
看護師を辞めたいと思う人が抱える悩みはさまざまです。ここからは、2年目で看護師を辞めたいと思う理由についてまとめます。
主な理由は、下記の4つです。
- 職場の人間関係がよくない
- 給与や待遇が見合っていない
- そもそも看護師に向いてないと感じる
- 多忙で夜勤の生活リズムに慣れない
それでは1つずつ解説します。
【関連記事】:看護師を「辞めたい」と思う9つの理由とは?現場の悩みと解消法、辞める判断基準を年代別に解説!
①職場の人間関係がよくない
看護師2年目で辞めたいと思う理由の中で特に多いのは、人間関係の悩みです。
看護師は、さまざまな医療関係スタッフと関わるほか、同僚との連携も深める必要があるため、人間関係に悩む人は多い傾向があります。特に看護師2年目では、同じチームなどで関わりの深い先輩・後輩看護師との関係に悩むケースが多く見られます。
例えば、先輩からの厳しい指導やミスに対する叱責、後輩の成長によるプレッシャーなどです。同僚との関係構築は、看護師として働くうえで避けては通れないため、日々のストレスに直結しやすいと言えるでしょう。
②給与や待遇が見合っていない
看護師2年目で辞めたいと思う理由には、給与や待遇面も挙げられます。
看護師の給与は、一般的な企業と比べると高い傾向にありますが、そのぶん業務もハードなため、「見合っていない」と感じる人も多いのが実態です。
また、1年目と2年目では、まだ月々の手取り額にほとんど差もありません。そのため、前年と同じ給与をもらっていても「やることは増えているのに給与が上がらない」とマイナスに受け取ってしまうこともあります。
給与や待遇に納得がいかず、働くモチベーションが下がってしまうのも、辞める理由の1つになっているのです。
③そもそも看護師に向いてないと感じる
2年目になり「看護師に向いていないかも」と自信を失って、辞めたいと思う人もいます。
1年目は、基本的な行動はすべて先輩看護師に聞き、指示通りに動くことが求められました。しかし、2年目になると、習ったことをもとに自分で判断して行動する場面も出てきます。未熟なぶん、判断を誤ったりミスをしたりすることもあるでしょう。
ミスが続くと、どうしても「なかなか成長できない」「そもそも看護師に向いていない」と自己否定してしまいがちです。
このように、自信をなくし、仕事への意欲が落ちてしまうことも辞める理由の1つになっているのです。
④多忙で夜勤の生活リズムに慣れない
多忙かつ変則的な生活リズムも、看護師2年目で辞めたいと思う理由の代表です。
看護師の仕事をするうえで、夜勤は多くの人が経験するもの。経験とともに慣れていける人もいますが、なかなか不規則な生活に慣れることができず、苦しくなってしまう人もいます。
さらに、看護師の仕事は業務量が多く、多忙を極めます。ただでさえ忙しいところに、日勤や夜勤といった変則的な生活リズムが重なると、疲労が蓄積してしまうのも無理はありません。
その結果、夜勤のない安定した生活リズムを求めて、看護師を2年目で辞める人が増えているのです。
看護師2年目でよくある悩みの解決策は?
前の項では、看護師2年目で感じやすい悩みについて解説しました。ここからは、それらの悩みを解決する方法をまとめます。
悩みを解決するには、下記のような方策が挙げられます。
- 先輩や上司に悩みを打ち明ける
- 給与を年収ベースで見直す
- 看護師を選んだ初心を振り返る
- 他の職場へ転職する
それでは、1つずつ詳しく解説します。
先輩や上司に悩みを打ち明ける
看護師2年目で抱える人間関係の悩みや、自信喪失といった不安感の解決策は、先輩や上司に話を聞いてもらうことです。
例えば、先輩看護師からの厳しい叱責がつらい場合は、さらに上の上司にそれを打ち明けることで、先輩への指導や部署移動といった措置をとってもらえる可能性があります。
また「看護師に向いていないかも」という不安感は、気心の知れた先輩に話してみると良いでしょう。もしかしたら、先輩自身も通ってきた道かもしれません。
自分の中で悩みを感じたら、まずは頼れる先輩や上司に相談してみましょう。
給与を年収ベースで見直す
看護師2年目で給与について悩んでいる時は、給与を年収ベースで見直してみると前向きな気持ちになれるかもしれません。
1年目と2年目では、月々の手取り額はほとんど変わりませんが、ボーナスは上がります。そのため、年収としては増えるのです。
看護師のボーナスを経験年数別にまとめると、下記のようになります。
看護師の経験年数 | 賞与額(夏+冬) |
0年 | 約9.3万円 |
1~4年 | 約70.6万円 |
5~9年 | 約84.7万円 |
10~14年 | 約91.5万円 |
15年以上 | 約103.6万円 |
【参考】:賃金構造基本統計調査
上記のとおり、看護師のボーナスは経験を積むごとに上がっていきます。このように給与を年収ベースで考えて、もう少し頑張るのも手段の1つです。
看護師を選んだ初心を振り返る
ミスが重なったり、叱責されることが多かったりして自信を失っている時は、看護師を志した初心を思い出してみてください。
「人を救う仕事がしたい」「患者さんの笑顔が見たい」。看護師になろうと思った時は、きっとこんな前向きな気持ちがあったはずです。
自分では「2年目になったのに何もできない」と感じていても、1年目と比べたら多くのことができるようになっていて、必ず誰かの役に立っています。
自信がないからとすぐに辞めてしまうのではなく、初心を思い出し、「もう少しだけがんばることはできないか」自分に問いかけてみましょう。
他の職場へ転職する
前述の解決策を試しても解決できなかった場合、あるいはパワハラなど自分の力では状況の変えようがない場合は、他の職場への転職を検討するのが最良の選択です。
特に下記のような状況の時は、すぐに転職を考える必要があります。
- パワハラやセクハラなどハラスメントを受けている
- 病院全体として労働環境が悪い
- 心身に不調を感じている
上記に該当する場合は、長くい続けてもメリットはありません。上司に相談をしても解決することは難しいでしょう。職場を離れ、自分の身を守ることが先決です。退職までの流れを決め、転職に向けて動き出しましょう。
看護師2年目の転職のメリット・デメリットは?
ここからは、看護師2年目で転職をするメリットとデメリットについてまとめます。
主なメリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット |
柔軟性があり適応できる体力がある病院以外の選択肢が増える | すぐ辞めるという印象をもたれる看護師としての経験が浅い奨学金の返済を求められる場合がある |
それでは、1つずつ解説していきます。
メリット
看護師2年目で転職をするメリットには、下記の3つが挙げられます。
- 柔軟性があり適応できる
- 体力がある
- 病院以外の選択肢が増える
看護師2年目は、日々さまざまな仕事を吸収している最中のため、柔軟性があります。新しい仕事にも、これまでの経験を活かしながら柔軟に学び、適応していけるのが強みです。年齢としても若いため、体力も十分あります。
また、転職をすることで、美容クリニックや介護施設など病院以外の選択肢が増えるのもメリットです。看護師としてさまざまな職場で働くことは、人生において大きな経験になるでしょう。
デメリット
看護師2年目で転職をするデメリットには、下記の3つが挙げられます。
- すぐ辞めるという印象をもたれる
- 看護師としての経験が浅い
- 奨学金の返済を求められる場合がある
一般的に、2年目での転職は「仕事が続かない人なのかな」というイメージをもたれやすい面があります。看護師としての経験も浅いため、即戦力になることは難しいでしょう。
また、看護学校在学中に「看護奨学金制度」で奨学金の貸与を受けており、当該病院での勤務を約束している「お礼奉公」の期間中に退職をした場合、受け取った奨学金の返済を求められることがあります。奨学金の貸与を受けた人は、規約を確認するようにしましょう。
転職活動に動いて考えるのも1つの手
看護師2年目で転職するかどうかの決断が難しい時は、ひとまず転職活動を始めてみるのも1つの手です。最終的な判断は、転職活動をしながらでも決して遅くありません。
転職活動は、自分のキャリアプランをじっくり考える機会になります。求人を比較したり、実際に面接を受けたりする中で、自分にとっての理想の働き方を見つけてみましょう。
看護師2年目で転職できる職場は?
看護師2年目で転職をする場合、どのような職場で働くことができるのでしょうか。ここからは、おすすめの転職先と職場選びのポイントについて解説します。
おすすめの転職先は、下記の2つです。
- 大手病院
- 美容クリニック
また、職場選びのポイントは、下記の2つです。
- 教育体制が整っているか
- 興味のある診療科目があるか
それでは解説します。
教育体制が整っている大手病院
大手病院は、教育体制が整っているため、看護師2年目での転職先におすすめです。
看護師として駆け出しの2年目は、まだまだ学ぶことが多くあります。教育体制が整っている大きな病院なら、組織的・体系的な教育を受けることができ、着実に看護スキルを身に付けていけるでしょう。
なお。業務の負担が大きくて転職を考えている場合は、重症度の低い急性期病院や療養型病院、精神科病院などで大手の医療機関を探すのがおすすめです。
美容クリニック
美容クリニックも、看護師2年目の転職先としておすすめです。
専門領域に特化したクリニックは、3年以上の実務経験が要件とされていることが多いですが、2年以上の経験でも受け入れているクリニックがあります。
特に美容クリニックは夜勤がないため、不規則な生活リズムに悩んでいる人にぴったりです。また、美容に特化した環境に身を置けるため、美容が好きな人は、意欲とやりがいをもって働けるでしょう。
美容クリニックのような専門性の高い医療機関は、転職後、これまでの経験を活かすというよりも、新しく学んでいくことの方が多いのが一般的です。そのため、看護師としての経験の浅さが弱みにならない点も大きなメリットです。
職場選びのポイント
看護師2年目で転職をする際の職場選びの大きなポイントは、下記の2つです。
- 教育体制が整っているか
- 興味のある診療科目があるか
2年目は看護師として未熟な部分があるため、しっかりと教育を受けられる体制が整っているかどうかを重視する必要があります。看護技術を身に付けていける環境がベストです。
併せて、興味がある診療科目があるかどうかもチェックしておきましょう。興味のある分野で質の高い教育を受けられる職場を選ぶことが大切です。
看護師2年目の転職を成功させる3つのポイント
看護師2年目の転職を成功させるためには、いくつかのポイントを意識する必要があります。
転職を成功させるためのポイントは、下記の3つです。
- 転職理由を明確にする
- 複数の求人サイトで比較検討する
- 履歴書や面接対策を入念に行う
それぞれの過程でのポイントをしっかりと押さえ、自分の希望する職場への転職を叶えましょう。
①転職理由を明確にする
看護師2年目で転職する時は、転職理由を明確にすることがとても大切です。
2年目で転職をすると、多くの採用担当者は「なぜ2年で辞めたのかな?」と疑問に思います。面接では、その疑問に対して納得できる理由を述べなければなりません。
ポイントとなるのは、夜勤や業務量などマイナスな理由ではなく、自分がどう成長したいかを伝えることです。「〇〇な患者さんに対しての看護技術を高めたいと思った」など、前向きな表現で伝えられるようにまとめましょう。
【関連記事】:「看護師 転職理由」のリンク
②複数の求人サイトで比較検討する
求人サイトを複数使うことも、看護師2年目での転職を成功させるポイントです。
求人サイトによって、掲載されている募集は異なります。新しい職場を探す時は、複数のサイトに登録して多数の求人を比較し、どこが自分に合っているかをじっくり検討することが大切です。
また、気になる求人が見つかったら、ホームページや口コミサイトなども活用して情報収集をしましょう。より多くの情報を集め、整理・分析することで、より職場のイメージを掴むことができます。
③履歴書や面接対策を入念に行う
看護師2年目で転職を成功させるためには、履歴書作成や面接対策に特に力を入れる必要があります。
履歴書にミスがあると、良い印象を与えることはできません。フォーマットに従い、読みやすい文字でていねいに記入しましょう。
面接対策では、転職理由をはじめ、生い立ちや今後のキャリアプランを自分の言葉で話せるように練習しておくことが大切です。前を向いてハキハキと話す練習を重ね、明るい印象を与えられるようにしましょう。
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まとめ
看護師2年目は、1年目よりできることが増える一方で、任される業務も増え、さまざまな難しさを感じやすい時期です。
今の職場を離れ、大手病院や美容クリニックなどへの転職を決めたら、いくつかのサイトに登録し、転職活動に踏み出しましょう。看護師のような専門職の場合は、医療業界に強いサイトを使うのがおすすめです。
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記事の監修者

松村 康平
代表取締役
ベンチャー企業、スタートアップ企業に入社し、事業立ち上げからの収益化、
人事採用まで幅広く経験。2020年にスペーム株式会社を設立。
実体験に基づき、自分を成長させるのは失敗を恐れずチャレンジすることだと考えております。
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