
ブランクがある看護師の再就職は難しい?復職準備や面接のポイントを解説!
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「ブランクがあっても再就職できる?」
「復帰する前に何を準備すべき?」
「面接が不安…」
産休、育休など色々な理由で退職した看護師は、数年後にもう一度働きたいと感じていると考えられます。
とはいえ「ブランクがあるから再就職は難しい…」と落ち込む人もいるのではないでしょうか?
そこで本記事ではブランクがある看護師の再就職は難しいかどうかを解説します。復職準備や面接のポイントも説明しますので「看護師として再就職したい」という人はぜひ参考にしてみてください。
ブランクがある看護師の再就職は難しい?

ブランクのある看護師の再就職は難しくありません。理由は以下の2つです。
- 人手不足だから
- 受け入れ体制が整ってきているから
厚生労働省が実施した調査では、看護師の職業別有効求人倍率は2.2倍という結果でした。この倍率の数字が大きければ、人手不足ということがわかり、多くの看護師を求めています。
再就職支援制度や無料セミナーなど看護師が復職するためのサポートが充実しているため、就職しやすい環境が整っているといえるでしょう。
こうした結果、看護師の需要は高まっているので、ブランクがあっても再就職は難しくありません。
看護師の3人に1人は潜在看護師
潜在看護師とは、看護師の免許を持っているが、今は看護師をしていない人のことを指します。
厚生労働省によると、2012年(平成24年)における就業中の看護職全体の人数は約154万人でした。一方で、同年における潜在看護職員は、71万人という結果になりました。
この結果から、看護師の3人に1人は潜在看護師であることが把握できます。
ブランクがある看護師のよくある不安

ブランクがある看護師の常にある不安は、以下の2つです。
- 業務内容や知識が通用するか不安
- 育児との両立ができるか不安
潜在看護師は上記の不安から、難しくないとされている看護師の再就職への道を選ばない可能性があります。
以下で詳細を解説します。
業務内容や知識が通用するか不安
業務内容や今ある知識・技術が、通用するかどうかが不安の1つに挙げられます。
2〜3年という短期間のブランクなら、変化が少なく遅れた分を取り戻せるかもしれません。
しかし5〜10年のブランクになると、業務内容や最新の知識が大幅に切り替わっている可能性があります。
たとえば、紙を使ったアナログから機械を使うデジタル化に変わっていたり、最新の医療機械が導入されたりしていると、今までの業務や知識が通用しません。
再就職する意志があるならば、日頃から医療情報を手に入れて、少しでもブランクを埋める必要があります。
育児との両立ができるか不安
子どもがいるにも関わらず、看護師として働くのが不安と感じている可能性があります。
看護師は体力と気力が必要で、早朝の時もあれば、夜勤のときもある職業です。
夜勤が終わり、家に帰ると子どものお世話をしなければなりません。結果的に十分な休息をとれず、出勤することになってしまいます。
こうした結果から、十分な休息ができない状況で看護師を続けられるのか、または仕事に集中しながら育児できるのかという不安が募るでしょう。
子どもを家族や親戚、保育園の先生に任せるなどの環境を整えると、両立に関する不安はなくなる可能性があります。
看護師が知識のブランクを埋める方法は?

看護師が知識のブランクを埋める方法は以下の4つです。
①再就職支援セミナーの受講
②通信制講座の受講
③独学での勉強
④「とどけるん」の再就職情報チェック
順番に解説しますので、自分に合った方法を見つけてください。
①再就職支援セミナーの受講
看護師への再就職したい人向けのセミナーで、技術面はもちろん精神面でもサポートしてくれます。
代表的なセミナーは以下のとおりです。
- 厚生労働省主催の研修
- 各都道府県ナースセンターの支援
- 大学病院の再就職支援セミナー
セミナーでは、再就職を目指す仲間と交流ができるので、不安がある部分を共有し「自分だけじゃない」という安心感を得ながら切磋琢磨できます。
②通信制講座の受講
通信制講座は、自宅やメールで送られてくる動画や教材で学ぶオンライン講座です。
セミナーでは同じ境遇の人が周りにいるので、チーム感覚で再就職を目指しますが、通信制講座では、周りに同じ境遇な人はあまりおらず、個人で再就職を達成します。
自分のペースでできる反面、モチベーションの維持が難しくなるでしょう。
また人体模型を使った実務的な練習ができないので、現場での経験値が足りなくなる場合もあります。
③独学での勉強
セミナーや講座を購入せず、看護師に必要な情報は自分でリサーチし、勉強する方法です。
日本看護協会が実施している配信研修を受けたり、スマホアプリで学習したりして、ブランクを埋めます。スマホアプリやサイトはたくさんあるので、独学でも勉強できるでしょう。
しかし信憑性が低いときもあるため「監修者」を見て判断することも重要です。以下の監修者は信憑性が高いといえます。
- 看護大学の教授
- 総合病院の部長
- 他に権威性がある人 など
出版社の校正や校閲が完了した書物を利用するのもおすすめです。
④「とどけるん」の再就職情報チェック
とどけるんとは、離職すると看護師の再就職支援に関する情報を公開しているサイトです。
大きな特徴は、無料で信頼できる情報を獲得できるところです。
ナースセンターから発信されているので、情報の信頼性は高く、より実践的な発信活動も実施しています。
都道府県の「ナースセンター」へ離職届を出すことで「とどけるん」のサイトにアクセスできます。信頼できる情報でブランクを埋めたい人は、ぜひ利用してみてください。
ブランクがある看護師が再就職する際の注意点
ブランクがある看護師が再就職するときの注意点は、以下のとおりです。
- 家族に相談し了承を得ておく
- 再就職先に相談し理解を得ておく
以下、詳しく解説します。
家族に相談し了承を得ておく
再就職する際は、家族に相談し、了承を得ている状態にしておきましょう。
看護師は通常の会社員と異なり、夜勤制度があるため、家族に協力を得なければなりません。
夜勤は深夜24時〜午前8時半で、家族が寝始めるときに出勤する可能性があります。とくに小さい子どもがいる場合は、親の寝かしつけが必要なので、パートナー、もしくは親族にお願いすることになるでしょう。
こうした相談をせずに、再就職してしまうと家族間でのトラブルが起きるかもしれないので、事前に話し合いを実施することをおすすめします。
再就職先に相談し理解を得ておく
再び職場に戻るときは、家族の了承だけでなく、再就職先に相談することも必要です。
何か理由があるから辞職し、その原因を理解してもらえると、こちらの都合に合わせてくれるので長く続けやすくなるでしょう。
たとえば産休・育休が理由で退職していると、育児に関するトラブルがあっても会社側は快く承認してくれます。
自分がどのような状況なのかを明確に伝えると、会社側も理解しやすいでしょう。
ブランクがある看護師が再就職しやすい職場は?

ブランクがある看護師が再就職しやすい職場は、以下のとおりです。
- クリニックや診療所
- 慢性期病棟
- デイサービスや介護施設
- 健診センター
- 「ブランクOK」「ブランク歓迎」の求人
ブランクをネガティブに捉えず、補強できる職場を体制にすれば、即戦力になる可能性があります。
それぞれの特徴を順番に解説します。
クリニックや診療所
クリニックや診療所がおすすめの理由は以下のとおりです。
- 夜勤がない
- 近所で働ける
- 既存の患者を対応する
- 難しい医療行為が少ない
クリニックには診療時間が決まっており、大きな医療施設のような夜勤はありません。難しい治療行為も少ないので、ブランクがあっても対応できます。
家から近場のクリニックに再就職できると、交通機関いらずで、ストレスなく出退勤も可能です。
既存の患者が来ることが多く、顔見知りであるため働きやすい環境にいます。
慢性期病棟
慢性期病棟は長い時間かけて、病気を治していくための施設なので、スピード感は求められていません。また患者の移り変わりが激しくないので、激務にならない可能性があります。
全体的にスローペースなので、ブランクのある人でも知識や技術を思い出しながら働くことが可能です。
とはいえ、24時間体制で患者を見守らなければならないので、再就職する前にどのようなシフトの組み方をしているのか、1ヶ月で夜勤の回数は何回なのかをチェックしておきましょう。
デイサービスや介護施設
デイサービスや介護施設では、看護師が病棟やクリニックなどの医療行為が少なくなるため、知識や技術に大きなブランクを感じる人でも問題ありません。
看護師が主にするのかは以下のとおりです。
- バイタルサインを測る
- 食事を手伝う
- 傷を処置する
- 湿布を貼る など
デイサービスや介護施設にいる看護師は人数が少なく、1人だけのときもあるかもしれません。1人だと激務になる可能性があるので、事前にサポート体制を聞く準備をしておきましょう。
健診センター
健康診断センターや人間ドックで勤務する看護師は、身長や体重、採血など決まった業務が多いので、ブランクがあったとしてもすぐに慣れてくるでしょう。
また病院やクリニックとは異なり土日休みが多いので、ワークライフバランスが保たれます。
しかし、キャリアアップを目指したい人にはおすすめできない業務形態といえます。なぜなら同じ行為をしているだけなので、成長が目に見えてこない可能性が高く、物足りないと感じてしまうでしょう。
「ブランクOK」「ブランク歓迎」の求人
「ブランクOK」や「ブランク歓迎」と書かれている求人は、ブランクのある人にとって働きやすい環境が整っている可能性があります。
再就職の初期は、簡単な医療行為から始めるので、ブランクも埋まってくるでしょう。
とはいえ、「ブランクOK」と書いているのに、高い技術が求められる場合も少なくありません。口コミで労働環境を見て、チェックしておきましょう。
就職支援施設の「ナースセンター」とは?
ナースセンターとは、就職したい看護師に無料で勤務先を紹介してくれる就職支援施設です。各都道府県にあり、サービス内容も地域によって異なります。
以下に代表的なサービスを紹介します。
- 再就職の相談と施設紹介
- 再就職支援研修
- 看護師との交流会
- ハローワークでの相談受付
- ネットでナースセンター
- 離職受付
看護師の再就職にはうってつけの施設なので、ぜひ活用してみてください。
ブランクがある看護師の再就職の3つの準備

ブランクがある看護師の再就職の3つの準備は、以下のとおりです。
- ①看護の知識・技術の復習
- ②家族への相談
- ③複数の求人サイトで情報収集する
ただ闇雲に再就職しても、周りの環境についていけない状態になるので
①看護の知識・技術の復習
再就職しても周りについていけるように日頃から医療情報や基本的な医療行為、看護の知識を仕入れておくようにしておきましょう。
主な勉強方法は以下のとおりです。
- 看護師に関する本
- スマホアプリ
- 看護学生用の学習サイト
また技術的な部分の復習も必要です。ナースセンターでは、再就職支援研修で看護技術をもう一度学び直せます。最新の技術も学べるので、現代の医療を取り入れる意味も込めて活用していきましょう。
②家族への相談
再就職すると、今までの私生活から大きく変化するでしょう。今後どのような生活になるかを明確に伝えて、家族に了承を得るようにしましょう。
また再就職した後に特定の状況になったとき、どうするのかを決めます。例えば以下のケースです。
- 急用で家事ができなくなったとき
- 子どもが体調を崩したとき
- 残業になったとき
職場はもちろん、家族の協力も得ることで働きやすい環境が作れます。家族全員が納得するまで話し合うようにしましょう。
③複数の求人サイトで情報収集する
求人サイトでは、色々な条件で看護師を募集していることが多いので、自分に合う求人がないかを集めましょう。
とくに重要すべきことは、ブランクのある人が再就職しやすい環境であるかどうかです。たとえば給料が高くても、高度な技術が求められるとブランクのある人は働きにくいでしょう。
おすすめの収集方法は「ブランク可」と書かれている求人を見つけることです。ブランクのある人は応募しやすく、職場のサポート体制も整っています。
美容クリニックへの転職にはメディビューがおすすめ!

美容クリニックへ転職をするならメディビューがおすすめです。メディビューは、医師や看護師などを対象とした美容クリニックに特化した転職マッチングサービスです。
自分の情報や条件を登録することで、メディビューで条件に合う求人を紹介します。ブランクのある人でも「ブランク可」の求人に絞り込むことが可能です。
「効率よく探して、転職先を見つけたい」という人は、ぜひ無料の会員登録から試してみてください。
まとめ
日本の看護師は足りていないため、ブランクがある看護師の再就職は難しくありません。しかし知識や技術面、育児の両立などの不安からなかなか一歩が踏み出せない状況です。
現代の日本では再就職支援セミナーや、潜在看護師向けの通信制講座、さらに「ナースセンター」など看護師に特化した環境が整っています。
これらを利用することで、ブランクがある看護師の不安や悩みを解消できるでしょう。
またクリニックや診療所、ブランク可の求人などもあるので、ブランクがある看護師でも働きやすく、サポート体制も整っている可能性もあります。
「再就職できるか不安」という人はぜひこの記事を参考にし、看護師へ再就職を目指しましょう。
記事の監修者

松村 康平
代表取締役
ベンチャー企業、スタートアップ企業に入社し、事業立ち上げからの収益化、
人事採用まで幅広く経験。2020年にスペーム株式会社を設立。
実体験に基づき、自分を成長させるのは失敗を恐れずチャレンジすることだと考えております。
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